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2020.07.24

「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」メディア向け説明会レポート

長谷部健/澤田伸/大西賢治/金山淳吾/長田新子

“渋谷を愛する人々と一緒にこれからの新しい渋谷をつくりあげていきたい”

 

7月21日(火)、当クラウドファンディングのメディア向け説明会と「With/Afterコロナでの渋谷カルチャーの今後」について意見を語り合うパネルディスカッションが行われました。

第一部の「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」プロジェクト説明会には、渋谷区の長谷部区長と澤田副区長、実行委員長の大西賢治、一般財団法人渋谷区観光協会より金山淳吾、一般社団法人渋谷未来デザインより長田新子が登壇。渋谷区の現状やプロジェクトの概要に関する説明が行われました。

渋谷区商店会連合会の会長も務める大西は、
「コロナ自粛によって感染防止はできたが、飲食店、理美容、エンタメ、文化産業に関わる様々な業界が今も苦境に立たされており、世界をリードしてきた渋谷の街の活気は一時的ではあるが失われてしまった」と商店会の現状について語り、
「プロジェクトはコロナ自粛での渋谷のリアルの声を受けてのもので、渋谷を愛する人々と一緒にこれからの新しい渋谷をつくりあげていきたい。しっかりとした渋谷らしいものが返礼品として用意されている。渋谷が元気になれば日本も元気になるので、みなさんとともに頑張っていきたい」とクラウドファンディング立ち上げの経緯やこれからの目標を語りました。

澤田副区長は
「渋谷区の主な財源は区民から預かる区民税が中心で区の財政運営している特別区。その中で産業界を支援するのは非常に難しい判断。法人をどのように支援していくかのプロセスについて区民の方々と合意するのかには悩んで来た。
その中で渋谷区に所在するクラウドファンディングの雄であるCAMPFIREと協定を数年前から結んでおり、NPOや様々な店舗の支援などで連携を深めている。
渋谷はお金だけでなく人と人とのつながり、メッセージで大きなエネルギーを頂戴したいと思っているので、クラウドファンディングに参加される皆さんにはメッセージやこういうことをやったらどうか?というアイデアも寄せてほしい」と呼びかけました。

金山は「渋谷区は23万人の住民と1日300万人の渋谷駅利用者がおり、渋谷は住人だけでなく、遊びに来る人、働きに来る人、観光に来る人などのそれぞれの文化、経済活動で構成されている街だが、コロナウイルス感染拡大によって自粛の象徴のようになってしまった。またオリンピック開催に向けて設備投資や開業準備が行われてきたが、開催延期により観光は減少し、そういった事業者が苦しい立場にある。
ただ、その一方で、渋谷は免税のようなものより、国内の内需で潤ってきた街なので、今後、インバウンド客が戻って来た時に期待を裏切らない活気、しっかりと届けるための環境整備が必要。今、テクノロジーを活用した渋谷5Gエンターテイメントプログラムの実験も行なっている。そういったプロジェクトを通じて、渋谷はおもしろいぞということを世界中に知ってもらい、関与してもらえるようになっていく必要がある。
自粛の象徴となってしまった渋谷だが、復興の象徴になるようにこのプロジェクトを成功させたい。ぜひ応援の声を寄せていただけたら」と今後の展望を語りました。

当プロジェクトの詳細は渋谷未来デザイン 理事・長田より説明。集まった支援金に、渋谷区から捻出した財源を加え、これからの渋谷を“みんなで”つくっていくこと、プロジェクトの体制やクラウドファンディングの趣旨などをご説明しました。
その際には緊急時のための備えと有事の際のサポート、区内事業者の所在情報をデータベース化、ビジネスサポートオンラインプログラム「YOU MAKE SHIBUYA SUPPORT」を軸とした「渋谷区内の事業者や店舗支援」、オンライン配信環境の整備、配信プラットフォームの構築、エンタメ発信の“場”の創出を軸とした「エンターテイメント産業支援」、小規模店舗を集積した渋谷区合同ECサイトの開発・PR、オンラインファッションショーの開催を軸とした「ファッション産業支援」の3つの資金用途に関する説明や、渋谷という街を純粋に応援する「気持ちで応援コース」、バーチャル渋谷民になれる、音楽系イベントの参加などが用意された「エンタメを応援コース」、チャリティTシャツなどが用意された「ファッションを応援」コースなど各種クラウドファンディングのリターンについての説明を行ないました。

渋谷を愛する人たちと一緒に街の元気を取り戻し、カルチャーをつなぐことを目的にした「YOU MAKE SHIBUYA クラウドファンディング」では目標金額を“シブヤク”を意味する4,289万円に設定。その集まった支援金に渋谷区から捻出した財源1億円を加え、これからの渋谷を“みんなで”つくっていきます。

長谷部区長は
「区独自で人口の3倍以上の産業人口を持つ渋谷区を支えていくのは難しい。だが、区としてもコロナ禍で苦境に立たされ、活気がなくっている渋谷の産業の現状に手をこまねて見ていているわけにはいかないと考えている。
渋谷を愛する人はこの街に住んでいる人にもたくさんいると思っており、そういった方々の情熱で街が発展して来たことも事実で区としてもリスペクトしている。そういったカルチャーを発信し続ける街だったからこそ、区民としてのシティプライドを持つことができた。
だからこそ、渋谷を愛する人にこの機会に呼びかけることで渋谷を愛する人と我々が一緒になって街が抱える課題とその先の未来をいっしょに作っていきたい」とプロジェクト実施の狙いについて語りました。

また質疑応答では、実際にプロジェクトによる支援が事業者に対して実施されるのは秋頃が予定されていることやビジネスサポートオンラインプログラムは8月ごろからスタート予定であること、渋谷区内にある1万店舗が対象であること、クラウドファンディングで集まった資金はオンライン、バーチャル分野以外のリアルの分野でも地域の事業者が事業を続けるための資金にも充てられることなどをお答えしたほか、リアルのアセットのキャパシティを超えたところに到達するようにバーチャルの空間、オンラインを使うことでより多くの人に届けるなど渋谷区の課題に対して、バーチャルを使っていく解決していくことなどについても説明が行われ、プロジェクトは少なくともコロナ禍の間は単発ではなく継続的に行われることをご説明しました。

 

COMMENT

YOU MAKE SHIIBUYA クラウドファンディング
実行委員会

  • 渋谷区
  • 渋谷区商店連合会
  • 一般財団法人渋谷区観光協会
  • 一般財団法人渋谷未来デザイン

パートナー

  • CAMPFIRE

特別協力

  • 渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト

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